MORI no KI TERRACE

MORI no KI TERRACE

広島県庁の敷地内の空地の有効利用として、店舗やオープンスペースなど地域に開かれた場をつくる。市民にとっては、役所という普段用事がなければ行かない場所が公園のように日常的にふらっと訪れる場になる。一方、役所にとっては未活用の場所を使って賃料がもらえ、古い庁舎の維持管理費にも当てられる。相互にWINWINとなる、今後の公共建築の持続可能プロトタイプになりうるプロジェクト。
20年後の庁舎建て替え時には撤去される前提であるため、解体や移築が容易な木造での計画を試みた。防火地域であるため耐火木造が求められるところであるが、同等性能で準耐火木造仕様でつくることが可能な「延焼防止建築物」での計画とした。そのため、屋外の列柱や屋内の柱梁などシンプルなグリッド状の構造躯体を表しとして木の温かみが感じられる佇まいが実現した。

MEMBERS

設計監理:SUEP.+永瀬智基建築設計事務所
構造:yAt構造設計事務所(森部 康司)+NCN
設備:RISE設計室
ランドスケープ:いきものランドスケープ
照明:大好照明
サイン:マルヤマデザイン
施工:熊谷組
写真:中村絵

DATA

竣工:2025年3月予定
所在地:広島県広島市
工事種別:新築
主要用途:店舗(飲食・物販)
敷地面積:2814.61㎡
延床面積:約589㎡
構造規模:木造(延焼防止建築物)/平屋

MEDIA・PRIZE

日刊木材新聞2024/06/27
日刊木材新聞0205/03/31